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一番大好きな '88 NSR250R


1999/12/24


今のところ、一番好きな乗物。それがホンダの1988年型NSR250Rである。
2stのバイクが大好きで、1987年当時、スズキのRG400Γという2st 400ccの当時としてはちょっとしたモンスターバイクに乗っていたが、 事故に巻き込まれて指を折ってしまった。物書きやプログラマーが仕事だったから、こういうことは食っていけなく なるから困る。そんなワケでバイクを降りることに決めた。

そのハズだったが、温かくなってきて友人達がツーリングに行く相談をしているのを聞くと、いてもたってもいられなくなった。
そのとき、友人から借りたことがあるNS250R(スタイリングはこいつが一番好きだ)を振り回して乗れたことを 思いだし、250ccならまあいいだろうと思った。
当時、V型となった同じスズキのRGV250Γとどっちにするか迷ったが、NSRの方がハンドルが低くてレーシーだという他愛もない理由で、 出たばかりの'88 NSR250R SP仕様(ロスマンズカラー)をオーダーした...ハズだったのだが、バイク屋の手違いで、オーダーが通っていなかった。
ツーリングに間に合わないという、これまた他愛もない理由で、テラカラー(青/白)のNSRを納車させた。
そんなワケで、たいした愛着が湧くハズもないと思ったNSRだったのだが、納車されて走り出して見ると、その極端な前傾故に走り出した瞬間、回りが見えず非常に焦ってしまった。 さらに、車線変更しようと思っただけですでに移動するほどクイックな車体、軽くてパワフルで、400Γよりほとんどの場面で速いということに驚いた。こうして、いつしかNSRに惹かれていったのである。
当時、2st 250ccはヤマハTZR250Rの天下で、SP(市販車改造クラス)レースでは、抜群の速さを誇っていた。それに対抗すべく ホンダが送り込んだ刺客が'88NSR250Rだったのだ。それまでは、当時の自主規制45psなんてホントに出ているのかという 感じの250ccバイクだったが、88NSRは55psは出ていると言われた。しかも、SPレースに出たときにはさらにパワーを出せる ようにと、線を一本外しただけで、1000回転だけきっちり余計に回るようになり、パワーも63psくらいは出るという、コンピュータ交換が当たり前の最近の バイクやクルマに比べると考えられないような、とんでもない仕掛けがされていたのである。

'88NSRは、走る、曲がる、止まるという基本がしっかりできたバイクだ。 バイクがいいからピギナーが乗ってもそこそこ速く走れるのだが、そこから先が難しく、危ないバイクと言われた。 ブレーキもめちゃくちゃ効いた。その代わりスグになくなった。あまりにもマズいという ことになって、後期型からはブレーキのパーツも変わっているし、全般的にダルにしたらしい。私のはもちろん前期型だ。
実際、このバイクではかなり死人が出たらしい。そういう血の臭いのするバイクなのだ。
しかし、どうしたワケか、このバイクと私は相性がいいらしく、立ちゴケすらしたことがない。血の臭いする危ないバイクも、 私にとってはこれまで感じたことのなかったほどピッタリとくるバイクだったのである。実際、レーサーに極めて近い成り立ちの このバイクこそ、一番安全なバイクだと信じている。
コーナリング中までブレーキをひきずるいわゆる旋回ブレーキのテクニックを覚えたこともあって、峠ではほぼ負けなしであった。
そんなワケで、私は他のバイクなど欲しいとも思わず、ずっと '88 NSR250R に乗ってきた。もちろん、オフロードのバイクは 別にあったが...。

しかし、そんな愛着のあるNSRも、新宿の会社の前に停めていて酔っ払いにコカされたり、10年の経年変化もあって、カウルはボロボロになってきた。
2stが新規登録できなくなるというので、何か新しいバイクを買おうと思ったが、コイツ以上に魅力のあるバイクはなかった。というのも、これ以降の NSRはさらに低速トルクが出て、2stらしさが失われてきたからつまらないと感じたのである。実際、友人から'91 NSR250Rを安く譲り受けたが、 あっと言う間に手放してしまった。

そんなわけで、ホントは欲しかったロスマンズカラーのカウルとタンクにしてあげることにした。 さすがに古いバイクのパーツとあって、結構な金額がかかったが、何しろコイツは一番気に入っている乗物だから、惜しくはなかった。
ブレーキローターやフロントフォークなどはそれなりにメンテしてきたが、リアサスとエンジンはそのままである。機会を見て、なんとかしてあげたいが、 それ以前に結婚してからコイツに乗るチャンスが減ってしまったので、定期的にエンジンをかけて、なるべく乗ってあげるよう 努力することの方が問題だろう。


撮影データ: Max2号(Nikon CoolPix950)



以前のガムテープ留めカウル


これがオリジナルのテラカラーのカウル。 フロントカウルの左右ともにガムテープが貼られているのが痛々しい。

サイドカウルにもヒビが


ネジを止めているあたりからヒビが出てきたので、もう限界と判断した。

テラカラー


味の素からテラという清涼飲料水が発売されており、それがスポンサーとなってWGPに清水選手がエントリーしていた。
当時としてはそこそこの成績を残した記憶があるが、定かではない。
すでにテラという飲み物がなくなって久しいが、先日上野でテラカラーのウェア(なぜか黄色ベース)が \980で売っていた。涙が出そうになったが、さすがにこんなもんは着ないよなと思って買わなかった。

この角度が好きだ


NSRよりはNSの方がきれいなデザインだと思う。NSはウィンカーも美しくビルトインされていたし、サイドスタンドのカバーなど、航空機を思わせるものがあった。
NSRは、デザインうんぬんではなく、機能優先というか、走るための機能を まとったらこうなりましたというところが潔い。

カウルとタンク交換のためストリップに


まんま、当時のレーサーだ。
たぶん、このマシンができた数年前のGPに持っていったら、ノーマルのままでも 結構いい成績が取れたんじゃないだろうか。

カウルを外すと、埃だらけだ


これをチャンスと、できる限りきれいにふいてあげた。

新品のロスマンズカウルに


うーん、まるで新車のようだ...が、なんか足りない。
実は、サイドのロスマンズのステッカーがなかったのだ。 ここで気づいて追加オーダーした。

やはりスペンサーレプリカ


'88 NSR250R ロスマンズカラーは、'88のGP500カラーである。 つまり、ガードナーレプリカということになる。
しかし、私にとってホンダのGPといえばやはりフレディ・スペンサー。 多少デザインは違うが、気分はFast Freddieである。 これは、アライから現在発売されているロスマンズカラーでないスペンサーレプリカ。 ホントはロスマンズカラーに塗って、ツナギもロスマンズカラーをオーダーしたいところだが、 すでに当時の刺繍がないそうで、それも特注して作らないといけないらしい。 お金に余裕ができたらなんとかしたい。

足りなかったシールを貼った


これで、やっとロスマンズカラーらしくなった。

黄色は500cc


フレディレプリカにするなら、やはり19番を付けたいところだが、 黄色は500ccだし...。それならやはり1番だろうか。 しかし、フレディが一番輝いていたのは、'85だから、3番かな?

フロントマスクの印象も変わった


こうなってくると、小さいヘッドライト(運輸省から文句がついたらしい)ですら 邪魔である。フロントマスクはゼッケンにしちゃいたい。

あまりきれいじゃないリアまわり


ナンバープレートがひしゃげているのは、いたしかたないとして、 マフラーはもう換えないとダメかな。それをいったらチャンバーが先か。 実はこのマフラー、最初からすごくうるさい。ちょっと走るともっとうるさくなる。 こんなのホンダがよく売ったもんだ。TZRに負けたくない一心だったんだろう。
おかげで、コイツの音も最高である。

結婚してからはあまり乗らなくなった


実はあまり距離は伸びていない。それだけにエンジンは好調である。
とはいえ、2stで2万キロ越えているので、ピストンリングくらいはやりたいところだが、 バイク屋のにーちゃんが言うには、'88NSRはダメエンジンも結構あるらしく、 コイツはかなり当たりだから、下手にいじらないでもいいんじゃないかとのこと。

見よ、低いハンドル位置


低いだけでなく、グリップエンドが下方向になっているのがポイントだ。 ホンダのバイクって、横向いてるのが多いのだが、コイツは珍しい。

キマってるね


ちょっとハデといえばハデですね。

あとはホイールかなあ


'88 NSRのSP仕様は、乾式クラッチではない。ノーマルとの違いは黄金色のマグネシウムホイールだけ。 でも、それがまた高い。今ならもっと軽くてよいホイールがある(このマシンに合うのがあるか不明だが)のだから、 わざわざそれにすることもないか。といって、このままだとちょっとアレだし。
とか、四の五の言ってないで、乗ってあげるのが先決だなあ。


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